
古着を好きになったのは、今から8年ほど前のことです。
大学生だった当時、SNSで古着の投稿を見かけ、なんとなく真似してみたいと思ったのがきっかけでした。
それから古着屋やリサイクルショップに通うようになり、気づけばすっかり古着の世界にのめり込んでいました。
のめり込んだ理由はシンプルで、「いいと思ったものが、手の届く価格で買えたから」です。
年代物のチャンピオンのリバースウィーブが6〜7千円で手に入り、3千円以内で「これいいな」と思える服が必ず見つかりました。
アルバイトしていた時期でもたくさん買えた。
それが純粋に楽しかった。
古着業界への、正直な気持ち
そんな原体験があるからこそ、古着が好きな人間として今の市場を見ていると、複雑な気持ちになることがあります。
昔は気軽に買えていたレギュラーアイテムが、新品と変わらない価格、またはそれ以上になっている。
古着を好きになったきっかけが「安くていいものとの出会い」だった自分にとって、それは少し寂しいことでした。
だから、無人古着屋をはじめることにしました。
有人店を否定したいわけじゃない
無人古着屋をはじめた理由は、有人の古着屋さんを否定したいからではありません。
有人店にはオーナーさんと話す楽しさや、その人の世界観に触れる感覚があります。
あの独特の空気は、無人店には簡単には出せない。それはそれで、ちゃんと残り続けてほしいと思っています。
ただ、無人古着屋だからこそできることもあると思っていました。
家賃や人件費の構造が違うぶん、商品の価格に正直でいられる。その余白を、値段に還元したかった。
それがこの店をはじめた最初の理由です。
「安ければいい」とは思っていない
ただ、安ければすべていいのかというと、そうではないと思っています。
人気のアイテムを相場よりずっと安く売っている店を見かけることがあります。一見、買う人にとって嬉しいように見えますが、見るたびに違和感を覚えます。
価格はただの数字ではなく、「この服にはこれだけの価値がある」というメッセージだと思っているからです。
極端に安く売るということは、その服が本来持っている価値を自分たちの手で下げてしまうことでもある。
古着という文化を好きな人間として、それはしたくない。
適正な価格にこだわるのは、そういう理由です。
Stock Hillが目指すこと
高くもなく、安すぎない。
その服が持っている価値に正直な値段をつけること。
それが結果的に、古着を好きな人たちが長く気持ちよく買い続けられる文化を守ることにつながると思っています。
そしてもうひとつ、無人古着屋を「古着屋という文化の中の、新しい選択肢」として定着させたいという気持ちもあります。
有人店に行く日もあれば、無人古着屋にふらっと寄る日もある。
そういう使い分けが当たり前になる世界をつくりたい。
有人店を否定するのではなく、無人古着屋が古着屋さんの新しいあり方としてちゃんと認められること。
それがこの店をはじめたもうひとつの理由です。
Stock Hillの商品について
うちの店に置いてあるものは、僕らが「これはいい」と思ったものだけです。
なんでもかんでも大量に並べているわけではありません。かといって、希少性を理由に極端に価格を吊り上げるつもりもない。
私が古着を好きになったときに感じていた、あの「ちょうどいい出会い」を経験してほしいと思っています。
〜僕たちの”いい”を、あなたの”ちょうどいい価格”で〜
この無人古着屋がそういう場所であり続けることが、古着を好きでいてくれる人を増やすことに、少しでもつながればいいと思っています。
📍 埼玉県北葛飾郡杉戸町下高野2376-3
🕘 24時間営業(無人)
Instagram・TikTokで入荷情報を発信しています。
コメントを残す